小学生の英語学習(仙台で対策するには)

小学生英語楽しく

小学校の英語教育は、2020年度から新学習指導要領が全面実施され、3年生から「外国語活動」、5年生から「外国語」として教科化されました。

学習内容は小学校を通じて、中学2年生程度までの文法(表現)と、600語~700語程度の単語を修得することになります。

全員が英語を学び、英語に親しむことで、慣れや音については効果を感じられる一方、小学校で学んだ前提で、難しい内容で学習が進む中学校では、英語に苦労している中学生を多数見かけます。

このような英語の学習の変化の中で、どのように対応していけばよいのでしょうか。

前回の、「仙台での学区の選び方」(こちらをクリック)に引き続き、早期の英語学習についての内容をお送りします。

目次

早期の英語学習

前回は、定期テストや公立高入試の難易度が低いことで、仙台の中学生の学力が低下している、という話をうかがいました。今回は、そんななかでも学力的に「強く生きる」にはどうすればよいか、ということをうかがっていこうと思います。まず幼児期からですが、「早期の英語教育を子どもに受けさせるべきか」については議論があるという話をよく聞きます。これについて、何かお考えがありますか?

確かに、小さいお子さんをお持ちの保護者の方から、「やはり英語は早くからやらせておいた方がいい?」という質問を受ける機会は多いですね。そのときには、「やるなら中途半端にではなく、徹底的にやってください」ということをお伝えしています。

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小学生の、早期英語学習のメリットとデメリット

小学生の、早期英語学習のメリット

「中途半端」とはどの程度を指しますか?

週1回、ネイティブを相手に英会話をするレベルをイメージしています。これを続けると、少なくともリスニングの力はつきますね。あとは外国人と話すときの「度胸」でしょうか(笑)

なぜその程度ではよくないのですか?

個人差のある話ではありますが、週1英会話を積み重ねた場合、中学生になるあたりで到達できるのは、「日常会話であれば聞き取れるし、発音も決して悪くないが、考えていることを豊かな語彙で、しっかりと相手に伝えることは難しい」といった段階でしょう。この段階にあるお子さんが文法英語にシフトしていったとき、不思議なぐらい皆が共通に直面する問題があるんです。

小学生の、早期英語学習のデメリット

発音できても書けない、ということですか?

それは練習をしていないので仕方のないことです。

そうではなく、英語を「音のつながり」で理解したことによる「弊害」がしばしば現れるのです。具体例で説明しましょう。「あなたは幸せですか」は「アーユウハッピー?」ですね。頭の中でスペルをイメージしてください。次に、「あなたのお母さんは幸せですか」を英語にすると、「イズユアマザーハッピー?」となります。幼児期から「音のつながり」で英語を理解したままのお子さんは、「ユウ」と「ユア」が音も見た目もよく似ているため、二つ目の例文で「イズ」ではなく「アー」を選択するミスをしがちなのです。「アーユアマザーハッピー?」という形ですね。「アー」とくれば「ユウ」という音の連続を切り離せないのでしょう。同じ問題は「ドゥ」と「ダズ」の選択時にも起こります。

つまり「主語が〇〇だからbe動詞は〇〇」といった概念的な操作が難しい、ということですか。

その通りです。この「弊害」が現れたとき、頭のなかで単語同士を切り離し、文法を意識しながら英語を操作する感覚へ移行させるのはかなり骨の折れる仕事になります。一方、小学高学年あたりで文法の裏付け学習や語彙の強化を英会話と並行して行い、「ベラベラ」になるまでやり込んでいるお子さんには当然こうした問題は起こりません。

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親からすれば、子どもの口からきれいな発音が出るだけでもうれしいことなのですが……なかなか難儀な話です(苦笑)

教える立場からすると、中途半端に習って音が切り離せなくなったお子さんよりも、中1段階で英語的には「白紙」の子の方がはるかに教えやすいですね。

難関大進学者の小学生時代の英語

先生はこれまで東大・京大や医学部へ進学したお子さんの小学・中学時代をたくさん見てこられたと思いますが、そうした子の英語の学習状況はどうでしたか?

英語的には「白紙」で中学に入るお子さんが圧倒的多数派でした。ウチの塾では小学高学年を対象に中学英語を先取りする講座を設置していますが、そこで中2の夏、具体的には不定詞ぐらいまでの文法を理解し、教科書レベルの単語を書けるようになって中学入学を迎える、という方もいらっしゃいます。

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正直、意外です。それでも間に合うのですね。

十分間に合いますね。むしろ、しっかりとした日本語の力と発達段階に応じた思考力が備わってから習った方が、英語の習得は早く、深いですし、最終的に到達できるレベルも高くなるように感じています。

結論としては、「幼児期からの英語教育は、やるなら徹底的に、やらなくても支障はない」ということでよろしいですか?

そうですね。さらに付け加えると、幼児期は、コミュニケーション能力も含めた母語の養成の方が優先順位は高い、というのが私の考えです。

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わかりました。では、その「母語の養成」も含め、小学段階で身につけておきたい力を次のテーマとしましょう。次回もよろしくおねがいします。

よろしくおねがいします。

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